日本看護技術学会第17回学術集会(The 17th Academic Conference Japanese Society of Nursing Art and Science)「看護技術のちから」実践のジレンマのブレイクスルー【開催日】2018.9.8 [土] 9[日]【会場】青森県立保健大学●会長/角濱春美(青森県立保健大学)

順次ホームページを更新していきますので、詳細はお待ちください。

日本看護技術学会第17回学術集会
大会長挨拶

 盛況に、充実した第16回学術集会からバトンを引き継ぎ、今身が引き締まる思いでおります。2018年、第17回にあたる学術集会は、10年ぶりに青森県立保健大学で開催させていただきます。テーマは、
 『看護技術のちから ―実践のジレンマのブレイクスルー―』としました。
日々の看護実践の中で、看護教育・研究実践の中で感じるジレンマを乗り越えていく原動力は私たちが持つ「看護技術」にあるのではないか、という提起です。
 患者は思いどおりにはいかない身体やこころを背負って療養生活を送ります。患者の望みと現代の医療や看護ができていることには隔たりがあり、看護がジレンマを抱えることは必然だと思います。
 私は対象個々の睡眠パターンに沿った援助を考え、実践することを研究テーマとしています。このテーマに着手した実践の問い(Real Reason)は、「夜眠れなくなるからという理由で、日中眠っている人を強制的に起こすことは看護か」ということでした。満足できる睡眠は日々の幸せにとって重要なものです。午睡であれ、夜間の睡眠であれ、気持ちよい眠りから強制的に「起こされる」ことは、不愉快なものであることは、誰もが同意できることだと思います。しかしながら、看護という名のもとで、「夜眠れなくなる」という神話(あえて神話と呼ばせて頂きます)を根拠として、眠っている人を「起こす」行為は私にはある意味暴力的に見え、ジレンマを感じていました。
 このように、看護技術を提供する際には、倫理的なジレンマを抱える場面が多くあります。また、看護技術研究や、看護師の働き方やあり方にも多くのジレンマが存在すると考えられます。この学術集会では、これらのジレンマにどのような「ちから」をもって風を吹かせることができるのか、皆様と共有し、話し合う場にしたいと思います。私は、看護の持つ「ちから」は、停滞した重苦しい空気の中をさっと吹き抜ける、涼しい一陣の風、に似ていると思います。爽やかな風を感じられる学術集会にして参りたいと思います。
 ジレンマは、専門職だからこそ感じ取れるものであり、ジレンマを感じること、これを乗り越えるストラテジーを持とうとすることは、看護のちからをより高めるものになります。ぜひ青森に足をお運びください。

2017年11月1日
日本看護技術学会第17回学術集会長
青森県立保健大学角濱春美

青森県立保健大学
青森県立保健大学
10月末の青森県立保健大学の風景です
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